ADHD片づけられない女が、片づけに(一度だけ)成功する!
私、片づけられない女ですが、じつは、これまでに僅か一度だけ
片づけに成功したことがあります。
発達障害者支援センターで生活のアドバイスをもらうようになり、片づけについては
「使ったモノは必ず戻すようにすればいいんですよ」と言われたものの、
それができないから困ってるんじゃい…!と、相変わらずできないまま。
そんな時に、巷で大流行していた近藤麻理恵さん(こんまり)の
「人生がときめく片づけの魔法」に急激に惹かれました。
だって、「人生が」「ときめく」ですよ?劣等感の塊な私にとって
こんなに魅力的な言葉はないじゃないですか!
早速、本屋に買いにいきました。余談ですが、この時、ちょうど給料日の数日前で
全財産が2,000円でした。
(注:中学生ではありません。20代半ばです。手持ちが、ではありません。全財産です。)
本を手に取ると、なんと1,500円!た…高い…!!だが、買っちゃう!
衝動性の圧倒的勝利です。だって、なんだか運命の出会いを感じるんだもの!
あ、残り数日はお米と冷蔵庫の残り物でやり過ごしました。
家に帰って早速読んでみて、感動しました。
これは、ただの片づけ本ではなく、片づけをすることによって、その後の自分の人生を
変えていこう、という本だったのです。
確信しました。
「デキる…!今度こそ私、デキる気がする…!!」
早速、片づけに取り掛かります。(この時すでに21時)
こんまり流片づけの最初のステップは
「理想の暮らしを具体的にイメージしてください」。
… (゚Д゚)ハァ?どういうこと?汚部屋を脱出できれば、何でもいいんですけど…?
今まで、理想の暮らしなんて考えたことがなかったので、何度イメージしようとしても
コンマ数秒で「でも、どうせ自分には無理に決まってる」が出てきて邪魔をする…。
ADHD脳だと、未来を予測することが非常に苦手ですよね。
そして、心地よく生活した経験がなさすぎて想像ができないんです。
うん、よくわかんないけど、とりあえず「人並みに片付けばいいや」
…はい。今思うと、これがいけなかったんですね。
「こんな暮らしをしたい」という強い意思がないと、
きれいな部屋をキープするモチベーションがなくなるんです。
目標が曖昧なまま、次のステップ「片づけ祭り」に突入です。
こんまり曰く、
片づけは祭りであって、毎日するものではない。
一生に一度の片づけ祭りを終えてしまえば、
一生片づけに悩まない生活を送ることができる
とな!!
こんまり流片づけでは、場所別ではなく、モノ別に全部を見える状態にして、
一つずつ手に取り、ときめいたものを残す。ときめかなければ捨てる。
この方法がドンピシャでした。いらないものを選ぶのはできなかったけど、
自分が「ときめく」ものだけを残す、このルールならわかる!
ということで、捨てて捨てて捨てまくりました。
もうね、これを声を大にして言いたい!
これ…アドレナリンがめっちゃ出る!!!!
もう、手が止まらなかったです。
本から始まり、食器、服、日用品、出しては捨てて、捨てて、捨てまくる!
ヒャッハー!!もう、なんか危ないものでもキメたんじゃないかってぐらいの
快感でした。
そして、ハッと気がついたら深夜3時。やってしまいました。過集中です。
片づけを続けたい気持ちをグッとこらえて、ひとまず就寝。
翌日の仕事中は、もう帰って片づけをしたくてしたくてソワソワしてました。
こうして、4日かけて片づけ祭りは終了。
私の持ち物は、なんと、1/5ほどに減りました。
45Lのゴミ袋を何十袋出したことか…!この時、支えになっていたのが、
「いらないものを置いているそのスペースにも、賃料がかかっている」という事実。
なんと!私はゴミにお金を出していたのか!強烈な考えでした。
こうして、きれいな部屋を手に入れた私は、その後一生、汚部屋とは無縁の生活を…
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送れるはずだったのに!!
数週間でリバウンドしました (´Д`) =3。
なぜか!?だって、
使ったものを元に戻すという行動がどうしてもできないから…(涙)
モチベーション以前の問題でした。
でもね、でも、ですよ!
その散らかり具合は以前と比べるとずーーーーっとマシなものになりました。
だって、モノ自体が圧倒的に少ないんですもの。
まとめると、
- モノを捨てることは、ハマればアドレナリン大放出+過集中でできる!
- ただし、きれいな状態をキープするために、行動を小まめにコントロール
することはできなかった。
これが、私のこんまり流片づけ実践の結果でした。
でも、一度でも「片づけができた」のは自分にとって、ものすごく大きな自信に
なりました。思うに、自分を始めADHDで片づけができない人は、片づけの経験が
なさすぎて、片づけ方を知らないのではないでしょうか。
洋服のたたみ方や、ケースへのしまい方、箱を使って引き出しを仕切るなど、
目からウロコでした。知らなかった!片づけたことがなかったからね!
モノにはこだわりがある派のADHDの方なら、もしかしたら「ときめく」は合うかも
しれませんよ。キープできない可能性は大ですが、少なくともモノが減るだけで、
ずっとマシにはなります。ちなみに、今はストラテラさんの力を借りて、
使ったモノを戻すことも少しずつできています。
部屋の状態も、人並みのちょっと散らかっている~普通をいったりきたりしている
感じです。
さて「ときめくモノ」に囲まれた生活に目覚めた私は、この後金銭的な危機を
迎えます。まあ、この時点で、すでに危機なんですけどね。2千円て w((;゚Д゚)
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