大人の発達障害に関する記事のコメントを見てみると…
大人の発達障害に関する記事を見かけたのでコメントを見てみると…
「ですよねー…」と言った具合の「はぁ?だから?」の割合。
発達障害に関する本の著書が多い田中康雄先生のインタビューで説明しているので、私はわかりやすい記事かなぁと思ったのですが、分かりにくいという指摘もありますね。そうか、行動と対応は書かれているんだけど、なぜその行動を取ってしまうのかという認知過程が抜けているので、「そんなの自分がやったことでしょう!?」ってなるんですね。机の上の書類の積み重ねとか。これは、意識してやっておらず、無意識のうちにやってしまい、その無意識の部分が自力ではコントロールできなくて困ってるんだよーって、そりゃあ、経験したことない人にはわからないですよね。自分でもなんでこうなってしまうのか、わからない、それを何年も経験したあとにやっと自分を知る手がかりの本に出会えた位ですから。
参考までにコメントをいくつか紹介させてもらうと
- 特にトップにいる独裁者タイプはそうかも
- これっていう意味あるんですか?言えば許してもらえると思っているの?
- 病名をつけることで患者が安心できるならそれでいいのでは。気になるのは、治療が
どこを目指すのか。 - これ、言い出したらきりがない
- あんなわがまま言ってみたいと思っていた
- 上司がそれだと諦めるしかないのかな…
- 気を使わないと仕事ができないなら、異動するか辞めてもらうのが一番だろう
- 医療が病を作り出してしまう側面を感じた
- ハラスメントに続くデキが悪い奴の新作言い訳って感じ。儲かるのは医者と薬屋だけだ。
- 書類の整理が出来ないから発達障害ってw 家具やスペースの問題じゃねーのw 気分がコロコロも迷っているだけでしょう。どの辺が「発達」と関係あるのか分からんw
あ、もちろん、「みんなが幸せになれる社会が大事だと思います☆」みたいなのもありますけど、今はそれは置いといて…。まあ、こういう反応ですよね、そらそーだ。自分だって、当事者にならなければ、これに対してどう言っていたかわかったもんじゃないし。端的に言えば、興味がない人からすれば「仕事ができない奴の言い訳」にしかならないと。記事にコメントを書くって、プラスでもマイナスでも動かされないと書けないものなので、記事の内容に普通に納得(大人の発達障害には理解が必要→うんうん、そうだねー)した人は、特にコメントをしてないだけという捉え方もできなくはないですがね。
そうなると、当事者はどうするのかという話ですよね。もう、これを読んだ後だと絶対にカミングアウトはしないと心に誓い直しました。だって、わかるもの、上の人たちの反応。「どうしてわかってくれないんですかっ!?」なんて口が裂けても言えないですよ。私は、政治家でも、宗教家でもなんでもないから「いつかやってくるみんなが幸せな社会」じゃなくて「自分が普通に暮らしていける目の前の生活」が欲しいんです。その為に取る行動は、「ADHDという名は今後も隠し通す」「特性は(薬と努力で)ごまかして生きて行く」です。
特性のほうは、無理に全部をカバーしようとすると、今回のように、二次障害が出て生活に支障が出ることが分かっているので、自分で苦手分野を把握した上での多少の努力(薬含む)と、適度なごまかし、そして“逃げ”。本とかに書いてある綺麗な言葉で言えば適した環境に身を置く、というやつですが、現実にはなかなか難しい。少なくとも今は、一般企業の普通のオフィスワークの仕事をしているので、本で学んだ技を駆使しつつ、できないことは、「サッとかわす」、もしくは「テヘッと断る」ことを目指します。だって、出来ないんだもん!長期事業計画の作成とか次年度予算の作成とか…。これをまた真正面から全力で受け止めてたら、またぶっ壊れます。うつ病になって学んだのは、健康って大事、命があれば生きていけるですから。
カミングアウトしなければ、“普通なのに仕事の能力は低い人”、そんな自分が今後、会社で生き残っていくことができるのか…?もうすぐ始まる復職後の生活に、正直ちょっとビビってます。
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