聴覚刺激に弱いADHDは絶対に就いてはいけないトランシーバー装着の仕事
ただでさえ、周囲の音にいちいち反応してやるべきことの手を止めてしまう、聴覚刺激に弱いADHDの私が、「あ、これ絶対に自分無理なやつだ」と確信している仕事の一つが、トランシーバーを装着する必要のある仕事です。
うつ病で休職する前に、仕事でイベント運営のスタッフとして駆り出されることがあり、装着していた期間があったのですが…頭、爆発するかと思った！！
だって、目の前で起きていることに対処するだけでも精一杯なのに、いきなり何の前触れもなく、片耳だけに他人の声が流れてくるんですよ…！！？うわああ、今思い出しただけでも無理！あの時の「いやあああ」感が蘇る…。
もう、頭の中はパニックでした。受信する度に、何をしていてもフリーズして、会話も動きも全てを忘れる。最悪なのは、お客さんのクレームを受けていて、申し訳なさそうな顔で謝っている最中なのに、トランシーバーの音に気を取られ、目の前の話の内容がぶっ飛んだ時。残念なことに、音に気を取られていることが、表情に出てしまうんですよね。お客さんから目をそらして、「ん？」って音の方に集中しようと斜め上を見てしまった瞬間に「おい！聞いてんのか！？」って更に怒らせてしまいました。「うん、聞いてなかったよ…！」と、言えるわけねぇー！平謝りで切り抜けました。
自分に関係のない、内容であっても、聞こえるもんだから集中力を取られるし、それが運が悪いことに会話のやり取りになって長い時間かかると、その間ずっと目の前の視覚情報はほぼ認識できなくなってます。自分の頭の中で、他人二人が全く目の前の視覚情報とは関係のない話題を話している状況を思い浮かべてくださいよ、地獄でしょう。
たまに、ええい、鬱陶しい！と思って外すと、そのまま付けるのを忘れて、大事な連絡を聞きそびれ怒られる…。でも、私以外のみんなは、これをつけたまま会議も平然としていて、自分に関する時だけ、平然と受けたりできてるんですよね。いったいどんな仕組みなんだい。
あれを付けていた期間は、本当に毎日ぐったりで、頭痛に悩まされていました。申し出て付けなくてもいいポジションに変えてもらえば良かったのになぁと思うけど、クローズ就労だし、その時はまだADHDの確定診断は受けてないしなぁ。
とにかく、もう二度と付けるもんかと、トランシーバーを敵視しています。トランシーバーを使う可能性のある仕事としては、大型施設の運営、イベント運営、警備スタッフ、飲食店（ガストとかそうですよね）、倉庫業務、工事作業などなどたくさんありますね。聴覚刺激で気がそれてしまうタイプの人は、仕事選びで注意が必要なキーワードの一つだと思いますよ！
