私は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の診断を2015年の3月に受けました。
ちょうど30歳のときです。
実を言うと、その数年前には発達障害者支援センターで
“ADHD傾向が極めて強い”とは言われていました。
当時はまだ、ストラテラも認可される前で、
県内で数少ない成人の発達障害を見てくれる医者に
「初診は半年以上先でしか受け付けられない」と
言われてしまい、結局その時は、正式な診断を受けることができませんでした。
今回、ブログにして自分の経験をちゃんと残しておこうと思ったのは、
処方された薬「ストラテラ」が自分には一定の効果を発揮し、
“普通に生きていく”ことが格段にラクになったからです。
特に今まで大の苦手だった家事に関しては別人のように
なんの苦もなくこなせるようになりました。
自分自身が驚いています。
ADHDの診断を受けて、そしてストラテラを飲み始めた当初、
誰にも相談することができずに、不安で不安で仕方ない
自分がしていたこと、それはネットで情報を探すことでした。
自分と同じような境遇の人の体験談を読んで、ホッとした、
共感で涙が出たことがたくさんありました。
もちろん、発達障害は個人によりその程度も障害の中身も
違うということは前提として認識しています。
それでも、やっぱりマイノリティとして、仲間が見つかったことは
何より自分の安心材料になりました。
そうして、自分の中にたくさんの情報を貯めていくうちに、
自分にとっていいもの、悪いものがなんとなく選べるようになり、
ADHDを受け止めた上で、それでもちゃんと生きていきたいなと
思えるところまで、今はやってきました。
自分の拙い経験が、誰かの参考に少しでもなれば大変嬉しく思います。
たくさん苦しんだ過去の自分と、頑張って生きている個性溢れる仲間たちに
尊敬と感謝をこめて。
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