アラサー女の 成人ADHD記録〜ストラテラ飲んで仕事します〜

アラサー女、成人のADHDだけど、ストラテラの力を借りて、わりと楽しく生きてます。

【関連書籍】境界性パーソナリティ障害 愛着障害と共通部分を参考に

昨日の投稿で、自分の「愛着障害」について一気にふりかえり、とてもスッキリしています。ついに書いちゃった、というソワソワ感もあるけど、ずっと心の奥にモヤモヤしていたものをやっと外に出せた、その喜びの方が大きいです。

 

今日は、愛着障害の治療にも共通する部分があるというおすすめコメントを読んで、この本を手にとって見ました。 

境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書)

境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書)

 

 境界性パーソナリティの本は初めて読んだのですが、確かに愛着障害と非常に通ずる部分があります。特に自分は「回避性パーソナリティ」の項を読んだ時に、まんま自分!と感じました。

 

内容は2/3は境界性パーソナリティの詳細や原因について、そして著者岡田さんの本の定番、著名人のエピソードです。私が読みたかったのは後半1/3のどうやって改善・回復していくのかの部分。とっても参考になる部分が多かったです。

 

 

いくつか、気になった箇所を抜粋して、自分の愛着障害の振り返りと関連付けて書いていきたいと思います。

 

境界性パーソナリティ障害の基本症状を、情動のコントロールの問題だと考えている。情動とは、怒りや悲しみといった生存に関わる強い感情のことである。通常の状態では、情動は穏やかにコントロールされていて、泣いたり、憤慨したり、脅威を感じたりということは普段の生活において、そうやたらに起きないようになっている。自分の安全や尊厳が重大な脅威にさらされるとか、特別に良いことや悪いことがあった時にだけそれは強く興奮して行動を引き起こす。ところが、情動のコントロールがうまくいかないと、些細なことにでも過剰な反応を生じたり極端な言動となって現れたりしやすくなる。それが、変動の激しさとして周囲に感じられることになる。(境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書)

 

自分にとって、情動のコントロールができないほど一番我慢ならなかったこと(我慢しちゃってたんだけど)を思い返してみると、それは自分の進路や職業や恋愛について、親に口を出されることでした。両親ともに教師なので「だから教師になっておけばよかったのに」そう言われることだけは絶対に避けたかった。だから、今の仕事でどんなにボロボロになっても、親には順風満帆なふりをして続けるしかなかったんです。うつ病で帰省療養している時も、「今度は◯◯になったら?」「◯◯が社員募集してるよ」そう言われることが一番しんどかったです。

 

認知行動療法についても載っていました。私の考え方は、典型的な All or Nothing思考、つまり、0か100かでしか考えられない人間でした。そして、承認欲求がものすごーく強い。

 

今のうつ病につながる原因は、社長の態度の急変にあったんだと思います。入社当初は(今思うとあからさまで恥ずかしいぐらいだけど)褒めちぎって持ち上げてという態度にまんまと乗せられ、上機嫌になっていました。さすがに勘違いして天狗になることは自分で戒めていたけど、あれだけ褒め称えられればいい気にはなってしまうもんです。そこで急に来た、THE 手のひら返し。後輩が多数いる中での叱責や、後輩や関係先社員と比較してのこき下ろし。「社長に見捨てられた」自分の今までの積み重ねが全て崩れた瞬間はここでした。自分の会社は、セクハラ、パワハラが横行し、あからさまな経費削減でのリストラが毎年ある。それも、社長はじめ上の人たちは平気で「あいつはもう使えない」「役に立たない」を私たち聞かせる。そういう環境です。もとから見捨てられ不安が強い自分にとっては、追い詰められるのに十分すぎました。「次は自分だ」そう思ったら、恐怖しかなく、月に200時間を超えていた残業・休出はますます酷くなり、夜中も必死で終わらない仕事に取り掛かった。社長に見捨てられる、それはこの世の終わりだと、本気でそう信じていました。

 

 

今振り返ると、、、信っじらんない!
こんなことを本気で考えていただなんて!(笑)

社長=雇用主だけど、ひとりのおっさんにすぎない

自分=ただの契約で組織に所属する雇われ社員

社長の評価=たかだか半年の仕事の出来に点数つけただけ。影響は給与への数万円程度

自分の存在=仕事はその中の一部でしかないし、そこに価値を見出すのは自分自身

 

社長に少しでも“嫌われたら”自分の人生は終わる。今まで100%だったものが0%になってしまうと本気で思ってた。今思うと、「嫌われる」ってなんだよ、友達かよ(笑)
好き嫌いで言ったら、こっちだって嫌いだわ(笑)
好きでも嫌いでも仕事だからやるだけだし、仕事がたまたまその時は、社長の気にいるようにできなかった。ただそれだけ。他の人がうまくできるならそれでもいいし、やり直してうまくできるならそれでもいいし、「もう二度とお前には仕事させん!」って言われたら、「あ、そーっすか」って別のもっと楽しい仕事を探すだけ。
ただそれだけのことじゃん?

わー、これで自分の人生を終わらせようとしていたなんてバカみたい!
死ななくてよかったー。と、この程度まで考えられるようにはなりました。

 

境界性パーソナリティからの回復とは、

自分が選びとったものではない価値観に縛られることを止め、遠慮などせずに自分の生き方をすることである。親の期待に沿えないことに罪悪感を覚えるのを止め、自分が幸せになることに徹することである。結局、自分の幸せのために生きることが、長い目で見れば、親を悲しませることを免れる道なのである。

まさに、人の期待に沿えないことに罪悪感を抱えてました。ずっと「ごめんなさい」って泣きながら過ごしてたし。自分の幸せを一番に考える…うーん、慣れないけどやってみようかなと、いう段階ですね。 

 

かつて頑張った「よい子の自分」を受け入れ、同時に通過してきた「悪い子の自分」も認めて「本来の自分」を受け入れる。これが、自分にできるかなぁ?というか「悪い子の自分」って言ってもこれまで反抗したことないし…と思ったけど、今なのか?仕事を休んでいる「今」が“親の期待に背く悪い子の自分”なのか?そうかもしれないです。だとしたら、まさに今、これからじゃないの!

 

回復に向かい始めた傾向として

刺激的なことよりも日々の日常的なことを大切にし、瞬間的な楽しさよりも持続的な喜びを与えてもらえるものに、多くの関心とエネルギーを注ぐようになることである。大きな夢や人があっと驚くことを成し遂げなければ、自分はつまらない存在だと思い込んでいた人が、地味なことに対して、地道な努力を続けるようになる。成果の華々しさよりも、その努力自体を楽しむようになる。

 うんうん、こうやって、今まで感じられなかった地味で穏やかな喜びをね、、、
って (ノ゚д゚)ノ ウォォォォーイ!! これ!!ADHD持ちには無理じゃね!!?? 
えっと、、回復したからといって自分の場合はここまで、落ち着くかはわからないけど、少なくとも認知行動療法や、自分の観察、自分の小さな達成を褒めること、続けてやってみようと思いました。

 

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