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アラサー女の 成人ADHD記録〜ストラテラ飲んで仕事します〜

アラサー女、成人のADHDだけど、ストラテラの力を借りて、わりと楽しく生きてます。

映画「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」愛着障害からの解放を描いた物語

愛着障害 愛着障害-映画

初めて見たのは中学生の時。主演のマット・デイモンのことが、この頃から大好きでした。それから、数年に1回のペースで、今までに数え切れないくらい見ている大好きな映画、それが「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」です。

 

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良作のヒューマンドラマだけど、中学生が見るには地味な映画。なのに、どうしてこんなにも惹かれたのか、それが最近になってわかった気がします。これは、愛着障害を抱えた青年が、ソウルメイトとも言える一人のセラピストと出会い、人生を再スタートさせていく物語。無意識のうちに、主人公に自分の姿を重ねて見ていたのでしょう。

 

名作なので、観たことがあるという人も多いかもしれませんが、あらすじ紹介。

フィールズ賞受賞者でマサチューセッツ工科大学数学科教授のジェラルド・ランボーは、数学科の学生たちに代数的グラフ理論の難問を出す。世界屈指の名門大学生たちが悪戦苦闘する中、いとも簡単に回答を出す者が現れた。その人物は学生ではなく、アルバイト清掃員のウィル・ハンティングであった。ランボーはウィルの非凡な才能に眼をつけ彼の才能を開花させようとするが、ウィルはケンカをしては鑑別所入りを繰り返す素行の悪い青年だった。ランボーはウィルを更生させるため様々な心理学者にウィルを診てもらうが、皆ウィルにいいようにあしらわれサジを投げ出す始末。ウィルは幼い頃に養父から受けた虐待がトラウマになっていた。最後の手段として、ランボーは学生時代の同級生でバンカーヒル・コミュニティ・カレッジ心理学を教えるショーン・マグアイアを紹介する。ショーンとランボーは不仲であったが、ウィルの更生のため協労することになる。ウィルはショーンをからかっていたものの、ショーンも妻を亡くして失意の中にある中年大学教師であった。心を開かないウィルと妻を亡くしたショーンは互いに深い心の傷を負っていることを知り次第に打ち解けていく。ランボーの苦悩、ショーンの孤独、ウィルとハーバード大学の女学生スカイラーとの恋などを通して、徐々に成長していく姿を描く。
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち - Wikipedia

 

 この作品は、まだ無名の俳優だったマット・デイモンとベン・アフレックが書いた脚本をきっかけに、その完成度の高さに名監督ガス・ヴァン・サント、名優ロビン・ウィリアムスらが集まり、マットとベンの主演で映画を制作。最終的にはアカデミー賞、ゴールデングローブ賞など数々の賞を受賞した名作です。当時はそんなことも知らず、主演のマットのブロンドと青い瞳をカッコ良い!と思って観ていましたが。

 

私が大好きなシーンをいくつかご紹介します。

 

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主人公ウィルと恋人スカイラーの初めてのデート。これがもう、可愛いんです。
この映画は全編を通して交わされる会話、やり取りがウィットに富んでいて素敵。
このデートは、ウィルにとってパーフェクトでした。だからこそ逆に、次のデートができない。「もし、自分のダメな部分を知られて嫌われたら…」このまま次に進まなければ、自分の中で彼女は(彼女の中で自分は)パーフェクトなまま。
愛着障害の「見捨てられ不安」が現れています。

 

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 名シーンの一つ。湖畔でウィルの本質を言い当てるショーン。天才的な頭脳、本を読んで手に入れた膨大な知識で、一見、知性と自信を持っているように見えるウィル。だけど、実際には街から一歩も出てことがなく、自分の経験で語れることはほとんどない。心の奥底の不安を隠すように、相手を攻撃することで自分が傷つくのを防いで生きてきたこれまでの人生。「君は、“自分”が何を言うか怖いんだ」そう言い放つウィルは初めて何も言い返すことができなくなります。ここのショーンの長ゼリフは本当に心を打ちます。本当に人を愛すること、本当に語れることを手に入れることがどんなに貴重で大切か。2人の関係性に変化が訪れる大事なシーンです。

 

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 ウィルがスカイラーとの関係を進められない理由を、自分と死んだ妻のエピソード(妻はオナラ癖が酷かった)を交えて優しく話すショーン。このセリフは、愛着障害だけでなく、発達障害、いえ、全ての人に観て欲しい。

 

(妻が)死んで2年 ひどい思い出だな。そういう小さなことが― 今では一番懐しい。僕だけが知っている癖それが愛しかった。僕の癖も彼女は皆知ってた。癖を欠点と考える人間もいるが―とんでもない。愛していれば恥ずかしさなど吹っ飛ぶ。君だって完璧から程遠い。彼女だって完璧じゃない。だが問題は―君らが互いにとって完璧かそこが大事なんだ (君は何でも知ることができるが) それを確かめるには飛び込んでみるほかない。

 

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スカイラーから「一緒にカリフォルニアへ行こう」と言われて「なぜ本気だって分かる?来週オレの嫌なところに気付いたらどうする?もう取り消せないんだぞ?」と急に態度を変えるウィル。「あなたは私が怖いのよ、愛してくれないんじゃないかって、私だって怖いわよ」今回観て、スカイラーの愛の深さに初めて気づきました。自分だって怖いけど、ぶつかってみるしかない、傷つくけど、それでも受け入れたい。だから怖がらないで…。たった数時間前まで、二人は幸せな時間を過ごしていたのに、その時間がこの先も続いていくことをイメージできないウィル。愛しているからこそ、スカイラーに捨てられるのだけは耐えられない。そうなる位なら、今終わってしまう方がまだ…。スカイラーは最後までウィルが来てくれることを信じて待ちますが、ついに逢えないままカリフォルニアへ旅立ちます。

 

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ウィルが養父による虐待受けていたことを知り、自身もアルコール中毒の父から暴力を受けて育ったことを告げるショーン。ウィルの目を見つめながらショーンが優しく言います。「君のせいじゃない、君のせいじゃないんだ」「わかってるよ」「君のせいじゃないんだ」「もういいって」「君のせいじゃない、君のせいじゃない、君のせいじゃないんだ」「(泣き出すウィル)…分かんないんだ、ごめんなさい、ごめんなさい」「君のせいじゃないよ」何度もショーンが優しく繰り返すこの言葉。ウィルが過去のトラウマから開放されるシーンです。私が何度見ても毎回涙を流すシーン。「君のせいじゃない」上辺だけの言葉ならこんなには響かない。けど、ウィルとショーンの間に信頼関係が出来上がったから、本当に心を許せる人になったからこそ、受け止められる言葉。

 

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自分で歩き始める決心をしたウィルと別れのシーン。出て行くウィルを呼び止めて、「幸運を祈る」と優しく言うシーン。これが、名優ロビン・ウィリアムスから若きマット・デイモンへの言葉に重なってみえて、今回はここで大号泣でした。ロビン・ウィリアムスは、数々の傑作の残し2014年にうつ病で自殺をしています。この優しい瞳がもうこの世にないのかと思うと、残念でなりません。

 

この映画は、私にとっての「セラピー」です。ただ、「元気になれる」「泣いてスッキリ」だけではなく。長年引っかかっているものを、いつも少しだけ軽くしてくれます。
愛着障害を持っている特別な人だけの救いを描いているわけじゃなくて、「みんな完璧ではない、自分の大切な人にとって完璧であればそれでいい」「本で得た知識で表層を装うより、自分で体験して得たものが本質になる」大切なことを毎回思い出させてくれる作品です。

 

↓↓「グッド・ウィル・ハンティング」もあります↓↓

 

 

 

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