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アラサー女の 成人ADHD記録〜ストラテラ飲んで仕事します〜

アラサー女、成人のADHDだけど、ストラテラの力を借りて、わりと楽しく生きてます。

リアル下町ロケット 植松努さんの「好奇心を“天職”に変える空想教室」もう一度仕事を楽しもうと思えた

あけましておめでとうございます。寝正月で過ごしました。元旦だけですが。サービス業なので、早速本日から仕事初めです。

 

年末に感動で泣きながら読んだ本があります。今日の「奇跡体験!アンビリバボー」でも取り上げられていた“リアル下町ロケット”こと植松電機の植松努さんの著書「好奇心を“天職"に変える空想教室」です。

 

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北海道の小さな町工場でありながら、宇宙開発事業を展開し、自家製ロケットを打ち上げ、世界に3箇所しかない無重力状態を作り出す実験装置があり、世界中から見学者が集まる。それが、植松電機です。植松努さんが、自分のこれまでの経験を通じて言いたいことは、とてもシンプルです。それは、この世から「どうせ無理」をなくすこと。

 

 

 

私はこの本に出会う前から植松さんを知っていました。以前に仕事の関係で、植松さんの講演会を生で見たことがあったからです。その講演こそ、今TEDx Talksで話題沸騰中の「思うは招く Hope invites」のもとになった講演です。人の話を聞いて、こんなに興奮し、感動で涙を流したことは初めてでした。90分という時間が一瞬に感じられるほど、植松さんのユーモアで魅力溢れる話し姿と、波乱万丈の人生に釘付けになりました。みなさん、どうか一度だまされたと思って見てみてください。

 

 

私が、植松さんのことをどうしても忘れられなかった理由、それは彼が講演中に話した自分の幼少期のエピソードにあります。植松さんは、自分の幼少期を“変わったこども”だったと言います。「集団行動ができない」「落ち着きがない」「忘れ物が多い」「服がいつも後ろ前」とても聞き覚えがあるフレーズばかりですよね…。そうです。植松さんご自身、講演会の中で言っていました。「今の時代だったら障害だと言われていたかもしれません」と。“できない”ことが多い半面、ロケットに対する圧倒的な知識量や尽きない集中力。確かに、本などでよく見る発達障害のタイプに当てはまるところがあるかもしれません。

 

発達障害当事者の中でよく出てくる愚痴のひとつに、「ADHDやアスペルガーの有名人」を出すのをやめてほしい、というのがありますよね。エジソンや織田信長、トム・クルーズ。特別な能力があるように語られることがかえって邪魔になっていると。でも、植松さんのことをただ「特殊能力があったすごい人」としてしまっていいのでしょうか?たぶん、違いますよね。これは、発達障害だから、とか定型発達だからとか関係なく、他人からの評価に惑わされず、自分のことをきちんと信じて、やり続ければ、いつしかそれが、社会に必要とされる「天職」になるということ。

 

発達障害の当事者は「自己肯定感」が低い人がとても多いです。なぜならこれまで数々の失敗をして、みんなできるのに自分だけできないという悔しい経験をしてきたから。自分の精一杯をもってしても、他の人の「普通」ができない。そのせいで、「怠け者」「だらしない」と見られ、何度も悲しい思いをしてきました。だから、どうしても「どうせ無理」と諦める癖がついてしまいがち。自分もそうだし、そうなってしまうのも無理はない。それをわかった上で、それでも私は、当事者のみなさんにこの本を読んでほしいと思います。「本当はもっと違う人生を歩みたかった」「自分にはできるわけないと諦めた」そんな思いが、心の奥から溢れてきて、「自分の本当にやりたいこと」に出会えるのではないでしょうか。

 

好きなことに対する半端じゃない熱意、これってADHDタイプにとって大得意じゃないですか!だって、つまらないことはできないもの。自分が心から面白いと思えるものだったらいくらでも頑張れる。だったらそれをもう一度ちゃんと探してみよう。そんな想いが溢れてくる本です。本なのに、講演会で見た植松さんのあの熱意がそのまま伝わってくるようでした。一気に最後まで読んで、気が付いたら涙を流していました。2016年、新しい年のスタートを清々しい気持ちで迎えられる出会いでした。植松さんの講演を生で見る機会があったら、是非!素晴らしい体験になると思います。

 

 

好奇心を“天職

好奇心を“天職"に変える空想教室