アラサー女の 成人ADHD記録〜ストラテラ飲んで仕事します〜

アラサー女、成人のADHDだけど、ストラテラの力を借りて、わりと楽しく生きてます。

世界仰天ニュースを見て、自分もADHDかも!?と思ったら…

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「ザ!世界仰天ニュース」でアルペルガー症候群についての話が放送されるらしいというのは、数日前から知っていたのですが、ツイッターのフォロワーさんがザワザワしだしたので、途中から観てみたところ、ADHDの症状も併発している方のお話でしたね。

 

自分も、過去にこの番組で取り上げられていた白井由佳さんのお話「怠け者のレッテルを貼られた女性」を観て、自分のADHDに気づいたので、今回の放送でも、「あれ?もしかして自分も…?」と思う方は多いんじゃないかと思います。(自分が観ていたの、アンビリバボーかと思ってたけど、仰天ニュースの方でした)

 

ちなみに自分の場合は、ネットで情報収集、図書館や本屋で関連本を読むなどして、確信を深めたので、発達障害者支援センターというところに相談に行って、その後数年経った後に精神科でADHDの診断を受けて今にいたります。詳しくは、ブログ内の「ADHD-診断を受けるまで カテゴリーの記事一覧」をご覧ください。

 

 ADHDについての情報は、この辺りがわかりやすいし、最近では本もたくさん出ていますので省略します。

ADHDとは?|どんな症状なの?|大人のためのADHD情報サイト(製薬会社イーライ・リリーがつくってるサイト)

図解 よくわかる大人のADHD

VOICE新書 知って良かった、大人のADHD

 

参考までにネット診断も貼っておきます。

 

疑いを持った当初は、自分もわりとショックを受けて「どうしよう!?」となったんですが、落ち着いた今考えると、べつに“病気”ではないので、困ってなければ「どうもしなくていい」んですよね、ADHDって。とは、言うものの、現代の日本社会とADHDの特性は非常に相性が悪く、日常生活で困ることが多々起きているというケースがほとんどかと思います。テレビで見てADHDを疑い、何かしらアクションを起こしたいと思った人がこの後取る行動で考えられるものを挙げてみようと思います。

 

 

 

1.独学で特性を学び、生きやすくするテクニックを習得していく

現在では、ADHDに関する本が本当に大量に出ています。症状について紹介しているものが多いですが、その中でも、何冊かのオススメ本の中には、ADHDの日々の困ったを解決するための、優良なテクニックが紹介されているので、あるレベルまではこれを参考に生活しやすくすることができるのではないかと思います。病院に行くのは抵抗があるという人には、まず試してみてほしいです。

  

どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」

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「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本―ADHDタイプの「部屋」「時間」「仕事」整理術

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  上記2冊は、私も本当に役に立った実用度が高い本なのでオススメです。

 

 

2.発達障害者支援センターを利用する

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 発達障害者支援センターとは、各都道府県に設置されている公的な機関で、文字通り、発達障害の当事者や、その家族などの支援をしてくれる施設です。私の場合は、「ADHDの疑いがあり、日常生活のこんなところに非常に困っている」という旨をまずは電話で伝え、その後に往訪して支援員さんと数回相談の機会を持ちました。メリットとしては、まず、自分の話を肯定的に聞いてもらえるというだけで、グッと心が楽になります。これ、結構大事で、相談先を間違えると「ただの怠け者」「気合が足りていないだけ」と言われダメージを受け、下手するとそこから二次障害のうつ病などにつながって行きますから。相談時のポイントは、幼少期の様子を話せるように準備しておくこと(通知表とかあればなお良し)、日常(家事や学業、仕事)で具体的にどんなところに支障が出ているのか、その具合と頻度などを、メモにまとめておくといいと思います。

 

私は、相談の後に、知能テスト(ウェクスラー成人知能検査 WISC-III)を受けました。
臨床心理士さんとマンツーマンで言語に関する問題や、図形問題、記憶力の問題などを受けた気がします。(かなり前のことなので内容はあまり覚えていません)。結果としては、ADHDの可能性は高いと言える、というものでした。実は、支援センターでは、ADHDの診断を出すことはできません。あくまでも病院で使っているのと同じキットを利用して傾向を見るというところまで。正式な診断はお医者さんじゃないと下せないのです。ということで、病院も紹介されましたが、当時は成人の発達障害を診断できる医者は今よりずっと少なく、この時は諦めて、自分の特性を知って日々の生活を改善していくという方法を選びました。

 

3.病院を受診する

どうしても白黒ハッキリさせたいというなら、最後は病院で診断を受けるしかありません。メリットは、「正式な診断」「投薬治療」です。まず、正式な診断が下りると、「自分が怠けていたんじゃなくて、脳の障害だったんだ」とホッとした、という人がいます。自分の特性を正しく受け止めるための第一歩です。あとは、「精神障害者保健福祉手帳」の取得や、「障害者枠での就労」などの方法が選べるようになります。もちろん、診断を受けてもADHDのことを隠して就労するのもアリです。自分もそうしています。

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そして、投薬治療ですが、現在では「コンサータ」「ストラテラ」という薬で、脳の働きをコントロールし、困った特性(衝動性や多動、不注意)を出にくくするということができます。私も現在は「ストラテラ」を毎日服用しています。投薬治療と書きましたが、「治る」ことはないです。残念ながら。生まれながらの特性なので。あくまでも、困っている症状の方に働きかけるものだと思ってください。自分の場合は、今現在は効果がだいぶ薄いのですが、飲み始めは、頭の中がとてもクリアになり、やるべきことを先延ばしせずに最後までやりとげるという効果がありました。ただ、「コンサータ」も「ストラテラ」も、体質により合う合わないが激しいです。そして、副作用も結構あるので、断念する人も多数いるようです。飲める体質だったら、ラッキー、その上で、効果があれば更にラッキーぐらいの考えでいた方がいいかと。魔法の薬のように期待しすぎると、合わなかった際のショックが大きいかと思います。

 

で、薬を飲んでいれば、定型発達の人と同じように生活できるようになるかというと、NO!です。ある部分においては、少しマシになる、というぐらいです。不注意には全く効果がないという人も多いですし、使用年数が長くなれば耐性がついて効果が薄くなってくるということも。

 

 

 

なので、結論としては、ADHDという名前に拘らずに、自分の特性を正しく受け止めて、それに合った生活環境を整えるのが一番の解決方法、ということだと思います。
自分の場合は、仕事量をだいぶ制限したことで、以前より不注意によるミスが減りました。部屋にある物の量を圧倒的に減らすことで、散らかる量も減り、汚部屋生活から脱しました。疲れやすいことを自覚し、睡眠時間、休息時間を多めにとるように意識しています。自分をリラックスさせるための手段も、ヨガや音楽など、たくさん見つけました。こんな感じで、自分なりに生活レベルを上げていけばそれでいい、と最近は考えるようにしています。定型発達の人みたいに暮らさなきゃ…!と思っていると、たぶん一生ゆっくりできないです。それに気づいてからは、だいぶ気楽です。

 

最低限頑張らなきゃいけないことが、他の人より多いことは事実かもしれませんが、それでも、「人生終わった…」ってほどの大事じゃないです。自分にとってのADHDは。無理しすぎずに、悩みすぎずに、毎日を送れるようになれれば、それで良し。のんびりマイペースで生きていきましょ〜♪

 

幸か不幸か、本当にADHDだった場合は、一生物のお付き合いになるので、焦らずに、自分にとってどうするのが一番いいか、ゆっくり考えてみるのがいいと思います。みなさんが、自分にとって良き道を見つけられますように。

 

 

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