ADHDとSNSの関係。情報収集・繋がり・過集中・影響。
うつ病の症状がだいぶ良くなってきた頃、TwitterにADHDをオープンにしたアカウントをつくりました。それまでは、趣味の音楽やアニメの話題中心のアカウントはあったのですが、もうずっとログインしてなかったので、心機一転こちらを本アカウントとして、始めてみました。
Twitterを始めた目的は2つあって、1つ目は、「ADHDに関する新しい情報が欲しかった」こと。ADHD関連の本は最近では本屋に行けばたくさん並んでいますが、どれも似たり寄ったりに感じたので、情報収集を目的として。2つ目は、「ADHDを持っている人との繋がりがどんなものなのか興味があった」からです。私は、病院の先生以外でADHDをカミングアウトした人は一人しかおらず、その人は普段は合わない人なので、ADHDの話をできる人が日常では一人もいないです。なので、もしかしたら、顔も素性も知らない人でも、同じ診断名を持っていれば、何か繋がりができたりするのかな?と期待半分、不安半分でした。
たしか、始めたのが8月末ぐらいだったので、約1ヶ月半経ちました。
個人的に感じた、ADHDをオープンにしたSNS(といってもTwitterとブログだけですが)のメリットとデメリットを書いてみたいと思います。
メリット
- 共感できる人がいる喜び
- 有益な情報(制度、ライフハック)は得られる
- 悩みを聞けば答えが返ってくることも
- 「仲間」の頑張りが嬉しい
まず、1.は、こんなに嬉しいとは想像以上でした。今まで恥ずかしくて誰にも言えなかったことが堂々と言える。それだけでこんなにラクになれるとは!返ってくる「わかる〜」に何度も安心をもらいました。だって、自分にとっては、「ゴミ出しに成功した」だけでも、大声で知らせたいぐらいの喜ぶべき達成感なんですよね。でも、一般の人からしたら、「できて当たり前」なわけです。でも、Twitter上だと肯定的な反応が返ってくる。これが、どれだけ有難いことか…!
2.は、ある程度達成できています。“業界の先輩”たちはいろいろ知ってらっしゃいます。発達障害に関する制度の手続き方法や、職場でうまくやっていくためのライフハックなどなど、とても参考になります。
3.自分が知らないことでも、他の人にとっては経験済みだったり、過去に調べたことがあったりで、いろいろ教えてもらえます。さすが、“業界の先輩”たちです。病院で聞きづらいこととか、実体験は、当事者に聞くのが一番早いです。もちろん、全てが自分と同じ症状ではないので、あくまでも参考意見になりますが。
4.SNS上では、自分よりずっと若い高校生ぐらいの子から、年上の先輩まで、いろんな年代の方がいます(みなさんが年齢詐称していなければ)。自分と似た苦労を抱えてきた人たちが、頑張っているというのは、自分が凹んでいる時に元気をもらえることも。特に、若い子の頑張りや苦労は、妹の成長を見守るような目で見てしまいますね。自分も、一番苦労が多かったのが、大学生〜社会人なりたての頃だったので。「頑張れ〜、けど頑張り過ぎるな〜」と思いながら(勝手に)見守っています。
デメリット
- 時間を忘れて没頭しがち(過集中)
- 情報の真偽は自分で見極めが必要
- 影響を受けすぎないように自衛が必要なことも
1.は、そのまんまの意味です。やっぱり刺激がたくさんで面白いので、ついつい長時間やってしまいます。自分で制限することが難しいADHDタイプにはこの部分はあまり相性がよくないとも言えます。
2.ADHD関連に限ったことではありませんが、偽情報が流れてきても判別が付きづらいのがSNSです。信じるかどうかは自分次第。ここは衝動で飛びつくのを抑えなければいけません。
3.共感できる人がいるのは、とてもいいことですが、良くない部分まで共感を受けて、ダークサイドに落ちそうになることがたまにあります。例えば、仕事でのミスで落ち込んでいる人の暗いつぶやきに共感してしまって、自分まで落ち込んでしまったり。冷たいかもしれませんが、そういう時は、割り切りも必要です。自分の貴重な時間や感情を、他人の心配に使っても自分にメリットは少ないし、その心配も相手に必要とされているかは疑問です。そういう意味では、どんな人と繋がるのか(そして、縁を切るのか)も自分で判断しなくてはいけないですね。
こんな感じで、自分で何点か気をつけさえすれば、私にとってSNSでADHDをオープンにすることはメリットがあることでした。
あと、思ったことは、発達障害関連で繋がったフォロワーさんは、「優しい人が多い」です。もしかしたら自己肯定感の低さで人に気を使いすぎているだけかもしれないけど(笑)以前の趣味のアカウントであったみたいに、故意に人を傷つけるようなつぶやきや、嫌味をあまり見ないですね。ただ、自分も含めコミュニケーション下手で会話がトンチンカンになってる様子はたまにあるけど(笑)共通のフォロワーさんがお互いに「あれ?あれ?」ってなってるのを生暖かい目で見守っています。
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