アラサー女の 成人ADHD記録〜ストラテラ飲んで仕事します〜

アラサー女、成人のADHDだけど、ストラテラの力を借りて、わりと楽しく生きてます。

【関連書籍】どうしてわたし片付けられないの?

 以前の記事を書いたときに、もう一冊のオススメと書いていたのがこちらの本です。

どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」 どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」

 ↓ 参考までに以前の記事

2004年の出版なので、もう10年以上も前の本ですね。
私が、「片づけられない女たち」でADHDに気づいたあとに、最初に買って読んだ本です。この本には本当に助けていただきました。

 

著者は、“初診10年待ち”の伝説(?)を持つさくらいクリニック院長の桜井公子さん。
今知ったのですが、さくらいクリニック、昨年閉院しちゃってたんですね。院長の体調悪化とのことです。とんでもなく忙しい日々だったのだと思います…。早い回復をお祈りします。

 

 

当時の私のADHD症状は、「片づけられない」が一番目立っていたので、このタイトルが決め手になりましたが、内容は、片づけの他にも、遅刻や先延ばし、金銭管理、会社での人間関係も扱っているので、生活全般をカバーしている本と言えます。

 

初めて読んだときは、感動しましたよ〜。「ああ、この著者、私のことをわかってくれてる…!」と思いました。当事者目線での“困ったシーン”がちゃんと書いてあるのです。例えば「◯◯しなくちゃいけないのは、わかっていたはずなのに、気がつくとまた忘れてた!今度こそは失敗しないようにって思っていたはずなのに、なんで〜!?」みたいな!そうそう!頭の中こんな感じ!という共感ができるんですよね。

そうすると、

共感(理解してくれる安心感)
仕組みの解明(専門知識の理解)
具体的な対策(自分の行動に取り入れる)
の流れが受け入れやすいので、前向きな気持ちで、ADHDタイプを受け入れることができます。
 
あとは、随所にネコの絵が!(←ネコ好き)
こういうゆる〜いテイストの本に弱いんです・笑 これは完全に個人の趣味ですが。
手書きの字がちょっと読みづらいのだけが残念です。

 

私は、この本を読んで初めて自分が遅刻する理由がわかりました。
・寝坊して慌てる→途中で目に入ったものが気になる→急いでいたことを忘れる

部屋が片付かない理由も
・片付けようと手に取る→別の物が気になる→ポイッと置いてそっちを手に取る
それまで気がついていなかったけど、確かにこれやってるわ、と唖然としました。

他の気に入っているページを紹介すると…

仕事でキィィィってなってキレちゃった自分に気づいたら、虎(キレてる状態)に猫頭巾(ねこずきん)を被って、カバーしようという方法。

猫頭巾は、「ま、とりあえずご飯でもいこっか♪」と甘えモードになって、険悪な空気を和らげるというもの。犬頭巾もあって、こちらは、何か怒られても「はいっ、すぐに対応しますっ!」って従順に元気よく言っとけ、というもの。いいな〜と思うのは、自分自身を変えろと言ってるんじゃなくて、あくまでも一時的に仮面をつけろと言っているところ。一時しのぎに過ぎないように思えるかもしれないけど、じつはこれってすごく大事で、会社で上手くやっていくための必要“スキル”だと思います。私は、ADHDなどの発達障害の傾向がある人はこれを意識して後天的に身につけるだけでもだいぶ生きやすくなると思っています。“自分はこう思う”を譲らないのも立派な姿勢だとは思うけど、それのせいで会社に居づらくなっちゃ、本末転倒。自分をラクにするためにも、こういう「適当さ」って必要だと思います。

 

私は、この本に書かれていた「人の真似してうまくやる」で、だいぶ社会人生活を助けられました。朝の挨拶をどうしてもする気分になれなくても、演技で「おはようございます、ニコッ」はできるようになったし、怒られた時は、キレて言い返すんじゃなくて、「すまなそうな顔で聞いておいて、どうしても納得できないならあとからゆっくり考える。その場は我慢」を覚えました。それだけでだいぶ人間関係をうまくやれるようになった気がします。「自分の思いを殺してまで」と思うか「自分がラクするためなら」と思えるかは本人次第ですね。

 

どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」

どうして私、片づけられないの?―毎日が気持ちいい!「ADHDハッピーマニュアル」

 

 

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